English follows:
サンスクリット語の「アドヴァイタ」は、「ふたつでない(not two)」という意味で、英語に翻訳されると「non-duality(非二元)」となります。アドヴァイタは、あらゆる存在の源はただひとつ、魂(the Soul)である、そしてそれはそれ自身(Itself)を意識(consciousness)として世界に見えるようにしているのだと伝えています。意識は、基底層として、あらゆる存在、あらゆる非存在のもとに、創られているものとして、また創られていないものとして、常に存在しています。つねにそこにとどまるのは、無限の意識です。他方、『世界』の中に包含されているものは、全てが、やって来ては去っていくことを繰り返しています。物体としての人の身体は、各人の身体がその身体が存在している宇宙を知覚する主体であるように見えてはいますが、そのような見方は、単に、身体の体験をもとにして、頭で構築した見方にすぎません。実際に起きていること(Reality)についての正確な評価ではないのです。この真実に目覚めた人々は、我々は誰もが同じ本質を持っているのだということがわかって居り、「主体と客体とは、単に、同じひとつの魂の別々の側面であるに過ぎない」のであり、多種多様な、相反するような見方を行動にうつしているに過ぎないことがわかっています。二元的な見方をしたときに初めて、人生にはなんらかの意味が存在します。生老死、そして世界を経験するということの真実が、そのようなものとしてあるように見ているだけの幻想(mere illusions)なのだということを示すことができるのは、アドヴァイタの見方だけです。なぜならば、そうした幻想には現実はなく、なんの意味も持ち得ないものだからです。
二元の幻想だけが、それらに意味を付与するのです。そうした身体を通しての体験というものに、意味を見出すのではなく、単に幻想に過ぎないということに気づくことが可能になるのは、非二元の意識、気づきを以ってのみです。
多くの人が「ワンネス(Oneness)」という言葉を使いますが、非二元の真実を完全にはとらえられていないために、その言葉を使っていることがほとんどです。非二元の真実においては、「被害者−非難」という枠組みは存在しません。「被害者−非難」には、分離のメンタリティがついてまわり、分離のメンタリティのあるところには審判(ジャッジ)、比較、恨み(腹立ち)、他との戦いがあります。事実を述べるなら、「他」など存在しないのです! 幻想の範囲内におけるワンネスについての正しい理解は、多様性を理解して、そこでは異なるということが大切にされること、また、あらゆる存在に対する思いやりや慈しみが明らかであることを含みます。そもそも、わたしたちは誰もが、真我(the True Self)によって価値をみとめられ、平等に愛されているのですから。
自我−マインドは、それまで見てきたあるいは耳にした考え方や教えといったものを、どんどん身につけていくものです。ですから、自分はすでに非二元の意識の中で生きていると思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、「自分は」という主体から世の中を見ている限り、二元の世界と同一化しているということです。実際、その人が、その人自身の物語や、この物理世界のことを現実であるととらえているうちは、その人は依然として生命について二元的に見ているということです。
真の意味で自由になった人は、非二元の真実をわかっているだけでなく、身体を持つ自らの人生の隅々まで、あらゆる側面においてもその理解(実感)を統合していきます。ワンネスを明確に理解している人なら誰もが、あらゆる相手の中に、あらゆるものの中に、神性を見ます。他」についてのそのような視線は、自分は誰かよりも上だの下だのといった勘違いとは無縁ですから、この世界における純粋普遍の愛の表現そのもの(genuine expression of universal love)となっていくための布石になります。
覚醒した境地にあると、あらゆる状況下において『ふたつでない』ことの気づきと表現を体現していきます。自らの非二元の気づきを深め、広げていくためには、自分が何かによってかき乱され、それを誰かのせいだと非難する自らのマインドに気づいたならば、自らの内側に問いかけるのです。「自分は、なぜこのようなことを自分に対してしているのだろう?」と。
The Sanskrit word Advaita means “not two” and translates into English as “non-duality.” Advaita teaches there is only One source of all existence, the Soul, which presents Itself in the world as consciousness. Consciousness exists as the substrata of all that is and is not; both created and uncreated. Unlimited consciousness is what remains while everything contained within “the world” comes and goes. Even though human physicality appears to deem the individual body as subject and perceiver of its universe, that perception is merely a mental construct based on the body’s experiences; not an accurate assessment of Reality. Those who Awaken to this Truth, realize we all have the same essence, and that both “subject and object are merely two aspects of the one soul” acting out all the varying and opposing points of view. Only within the dualistic perspective is there any particular meaning to life. It is only the Advaita perspective which can show the truth of the experience of birth, life, death and the world as the mere illusions that they are. Because these illusions have no reality they can have no meaning.
Only the dualistic illusion purports to assign meaning to them. It is only possible from non-dual awareness to recognize that those physical experiences are mere illusion, without abiding significance and meaning.
Many use the term Oneness, but most do so not fully grasping the Truth of non-duality. In the truth of non-dual awareness there is no “victim-blame” paradigm with its separation mentality which breeds judgments, comparisons, resentments and war on others. In point of fact, there is no “other!” An accurate understanding of Oneness within the illusion includes recognition of diversity within which differences are appreciated, and care and compassion for all is evident, since we are all valued and equally loved by the True Self.
Because the ego-mind adopts ideas or teachings it has read or heard as its own, you may think you are already living in non-dual awareness, but as long as you view the world from an “I,” “me” or “my” perspective, you are still identified with duality. In fact, as long as you perceive anything about your personal story or the physical world to be real, you are still viewing life from a duality perspective.
Those who are truly liberated have not only realized the Truth of non-duality, they will have integrated this realization into every aspect of their physical life. Anyone with a clear understanding of Oneness sees divinity in everyone and everything. This view of “other” contains no better than or less than misconceptions, and that sensibility paves the way for a genuine expression of universal love in the world.
The Awakened condition demonstrates awareness and expression of “not two” in every circumstance. To deepen and expand your non-dual awareness, whenever you find your mind blaming another for something that has made you uncomfortable, inquire within: “Why am I doing this to myself?”