English follows:
霊的覚醒による意識の変化が起きると、偽りの自己とその世界についての理解、真我への目覚めが起きますが、それは未だ覚醒していない人には理解できないことです。部分的に、頭で理解することはできるかもしれませんが、それが言葉で正確に表現することのできないことであるために、真の覚醒体験を持つ人ですら、初めは把握しかねることもあります。何が本当で何が本当でないかを完全に理解するためには、理解をさらに深めることと、エゴ(自我)/マインドの感情的また精神的な影響からの分離がさらに進んでいることが必要です。
最初にまずはっきりさせておく必要があるのは、覚醒の個人と関わる面についてです。観察者であると同時に経験者でもあることから、覚醒は、「誰かに」起きたものであるかのようにうつります。「誰か」というのは、身体であり一人ひとりの個を持つ「誰か」のことです。しかし、そのようにとらえられることがあっても、それは単に二元の幻想の一部にすぎません。つまり、それはエゴ/マインドが真実だと思っていることにすぎないということです。
誰が目覚めるのでしょうか?
それが誰であっても、「私は覚醒しています」という人は、間違っています。フィクションである「私(偽りの自己)」が覚醒することは、ありません。覚醒により意識が広がっていくにつれて、肉体と精神(ボディ/マインド)の無知と入れ換わりに、それ(フィクションである「私」)は解体を始めます。シンプルなことです。それはまた、真の霊的覚醒による転換(シフト)を経験して受け入れたすべての人の日常において、あるがままの真我のあり方の、つまり新しいレベルの真我のプレゼンスの、始まりであるのです。
そもそも誤解につながりやすい「私」という概念が、幻想です。それは、黒白のある世界(二元性)のまやかしの根拠の上に成立しているのです。言い換えれば、無窮の意識の海と分離して、あるいはその外側に、何かが存在する可能性があるというのは、たとえそれが何であれ、幻想なのです。
何が覚醒するのでしょうか?
「私は覚醒しています」というのは、不的確な発言です。なぜなら、自分という存在、つまり「意識の覚醒を達成した自分」ということそれ自体が、人の想像の産物にすぎないからです。何が覚醒したのかといえば、「偉大なる唯一の魂」の一面なのであり、姿をあらわすあらゆる存在は、その偉大なる魂の一部で・・・。それがそれ自身に目覚めていくということであり、つまり、かつては思い込みの影に覆われていたある面が、その欺瞞の影が取りはらわれて「真実につながる」ということです。唯一無限の意識の、実態化した人としての別の面が解放されたということなのです。それ自身を、「この世界」で身体を通して表現する自由を得たということです。目覚める前とは違います。以前は、身体のことを、自と他をわける存在、つまり、「自分」あるいは「私」と見なしていたのです。
Who is Awake/what Awakened?
When the shift in consciousness of a spiritual Awakening occurs, there has been a realization about the True Self, false self and the world, which those yet to Awaken cannot understand. Their intellect may partially comprehend it, but due to the fact that it is not accurately describable in words, even those who have experienced an authentic Awakening can have a hard time grasping it at first. It takes more understanding and more separation from the emotional and mental influences of the ego mind to fully comprehend what is real and what is not.
The first misunderstanding needing to be cleared up is the personal aspect of an Awakening. To both the observer and the experiencer as well, it will appear that the Awakening has happened to someone—the body/personal identity of an individual. Even though that perception seems to be the case, it is merely part of the dualistic illusion, an illusion which the ego/mind presumes to be reality.
Who Awakens?
Anyone who says, “I’m Awake” is mistaken. The fiction of “I” does not awaken, it simply begins to dissolve as the body/mind’s ignorance is replaced by the expansion of awakened awareness; and the beginning of a new level of the presence of True Self in the daily life of every human who has experienced and accepted the shift of an authentic spiritual Awakening.
The misleading concept of “I” is an illusion, one built on the false premise of duality, i.e. that anything whatsoever can exist separate from or outside of the infinite ocean of consciousness.
What Awakens?
To say “I’m Awake” is a inaccurate statement, because the “you” that claims the attainment of this status is itself a mere figment of the human imagination. What has Awakened is an aspect of the “one great soul” which each and every manifestation is part of . . . It is waking up to Itself; another aspect, formerly shadowed in the delusion is now “in on the Truth” of that deception. Another manifested human aspect of the One infinite consciousness has been liberated, free to express Itself in “the world” through the physical form that was previously presumed to be a separate person: “I” or “me.”